1907年[注釈 3]冬、日露戦争の帰還兵であり「不死身の杉元」と称された杉元佐一は、戦死した親友・剣持寅次の妻である梅子の眼病を治す費用を稼ごうと、北海道で砂金を採っていた。そんな中、後藤竹千代という酔っ払いからアイヌが秘蔵していた金塊の話を聞かされる。
5年前(1902年)、アイヌが密かに貯めた20貫の金塊をある男がアイヌたちを皆殺しにして強奪した。その男は金塊の隠し場所を誰にも伝えずに捕まり、網走監獄に収監される。足の腱を切られ脱獄不能となった男は、獄中から外の仲間に金塊の在りかを伝えるべく24人の囚人の体に金塊の場所を記した刺青を彫る。それは全員で一つの暗号になっており、囚人たちは金塊を狙った屯田兵による移送の最中に全員が脱獄したのであった。
酔いが覚めた後藤は口封じに杉元を襲うも返り討ちにあい逃走、これを追った杉元はヒグマに襲われた後藤の遺体に刺青が彫られていることを確認し、彼の話が与太話ではなかったことを知る。その後、遺体を移動中にヒグマに襲われアイヌの少女・アシㇼパに助けられた杉元は、事情を話す中で彼女から父親が5年前に殺されたアイヌの一人だと聞かされ、囚人に彫られた刺青は殺して皮を剥がすことが前提で彫られた「刺青人皮」だと指摘される。梅子の治療費を得たい杉元は、金塊を見つけて父親を殺した男の利用価値を無くすことで処刑させ、父の仇討ちを成すことをアシㇼパに説く。これにより利害の一致した2人は手を組むことになる。
![[Comic Set] ゴールデンカムイ : Golden Kamui จบ (เล่ม1-31)](https://keybookonline.com/wp-content/uploads/2025/10/9784088900827.jpg)





